評論

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アマチュア合唱団における発声法等を初めとする音楽的・技術的問題 @2019.9.9
私は、私たちのようなアマチュア合唱団内部における、団員どうしの音楽的・技術的な問題に関する様々な議論は、原則として自由であるべきだと考えます。ただし市民社会における一般的な市民生活に関する問題ではなく、音楽的・技術的な、芸術性にかかわる問題の場合、アマチュアの団体では気をつけなければならない点があると思います。
私たちアマチュアの団体は一人一人がお互いにそれぞれ違った経歴や体験を持ち、ものの見方や価値観もそれぞれ違うものを持った人間どうしの集まりです。さまざまな問題や課題について議論する場合も、お互いにその存在や、生き方・考え方を認め合いながら、極めて慎重にゆっくり考えながら議論をしていく必要があるということです。
団員どうしによる音楽的・技術的な問題に関する「注意」や「指摘」も、受け取る側にとっては「強要」と感じられてしまう場合があります。それは市民が自らの意志によって参加するアマチュア芸術団体にとって不可欠ともいうべき “団内民主主義” を破壊するものと感じさせてしまう場合さえあります。 最近私は、『 プロ以外はアマチュアに技術指摘したり強要したりしてはいけない 』と、アマチュア間の指摘や注意を、かなり厳しく取り締まっている団体もある、という話を聞きました。
ではアマチュア合唱団における発声法等を初めとする、技術的・音楽的、緒問題は、いかに解決するべきなのか? 一番手っ取り早い方法は、プロの指導者の指導を仰げば良いということになるのかもしれませんが、 すくなくともまずもって各自が自分自身の努力によってその技術や音楽性を磨くことこそが、最初の出発点であることは確かです。それはもちろん自分自身の責任によるものですから、厳しいことのように思われるかもしれません。しかしその努力が実っていくことのなかにこそ、充実した喜びと、自信が生まれてくるのではないでしょうか。

2019年 9月 9日    Der Lindenbaum

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